井の中の蛙大海へ出る

井の中の蛙大海へ出る

作詞 作曲 橋本 知也 2001/11/10(土)


「いいかげん進まないと!」心の声がこだまする
大海知らぬ蛙が井の中から顔を出す
土砂降りの嵐の中 泥にまみれて走った
疲れて止まった蛙に 数多の蛇が舌を出す

王様気分の僕を睨む
彼らの瞳に写る姿は裸だった

弱き意思が地図じゃ道に迷ってく
大海原の波にただ飲まれるだけ
だから小さい体 精一杯背伸びして 強がる僕は
静かに揺れるその鎌首を睨み返す

「機は熟した!」と故郷に帰る
蛙を海より深いココロが待っていた

「容易い事をただ こなしてく人生、
石橋を叩き過ぎて 壊してはいないかい?
過ぎゆく時を振り返り 後ろ歩きで進むならそれでもいい
ただし過去の栄光にとらわれ進む気力を失う覚悟はあるかい?」

何度も打ちのめされ、踏み潰されてなお 強がる蛙は
いつからか この海原に 居場所を得た
そしてさらなる 大海へと 船出した

行けど行けど続く道、曲がった先は坂道
まっすぐ進んでいるようで、実はくるくる回っているのに
同じ道は訪れない、時が戻ることはない
だから自分の信ずる道を東へ西へ南へ北へ進み続けるんだ